産繊新聞社

上海から常州、海寧へ(11日、12日)

上海から常州、海寧へ(11日、12日)

11日(土)、関空に午前7時30分集合、9時25分の飛行機で上海に向かう。実は韓国にはプライベートも含め7回渡っているが、中国ははじめて。別に嫌中だったというわけではないのだが、絶対に行きたい国というわけでなく、また韓国のテント企業(タイガー)の様に仲の良い企業があるわけでなかったので、どうも足が向かわなかった。今回の研修会は企業調査が中心ということで、中国の業界関連企業の現状を知る貴重な機会を頂いたと感謝している。
上海・浦東空港には11時10分(時差1時間)に到着、直ぐに1日目に予定している企業がある無錫市へと向かう。生憎の小雨模様の中、バスの窓から見る街のいたるところに建設中のマンションが存在する。確かに日本の何倍もの人口の国であるがその数は半端でなく、本当にこれだけ需要があるのかとつまらない勘繰りをしてしまう。3時間以上車に揺られ、午後3時30分、金属部品製造企業の騰龍・上海心征商貿易有限公司に到着、ここで長春より別便で来られた樫山理事長と合流する。同社はオートバイのパーツやアンカーボルト、アンカーピンなどの建築用資材、タイルの製造のほかテント用パイプ、部品も生産している。金属加工機を使っての型の打ち抜き、曲げ加工を見学させていただいたが、基本的に大量生産による安価な製品づくりという旧ビジネスモデルの中のひとつの企業という印象。製造されたものが品質的に良いものかどうかはわからないが、特長を感じられない企業であった。
 その後宿泊先のホテルのある江蘇省南部の常州市へ。旅の資料を見ると結構歴史のある都市らしいのだが、ホテル(常州陽光国際大酒店)のある界隈は街が出来上がって時間が経っていないという印象。一番驚いたのがBRT(バス・ラピット・トランジット)という旅客高速輸送システムが整備されていることであった。このシステムは連接バスをバス専用道路・専用バスレーンに走らせ、通常の路線バスより高速でかつ大定員を効率的に運ぶ次世代の交通体系で、次世代型路面電車(LRT)のように線路を敷いたりする必要がないため初期投資が少なくて済むことが大きな特長である。ただ、日本では道路の幅員が狭いこと、交通渋滞などを勘案しなかなか計画が前に進まないが、中国でこのシステムに出会えたことはちょっとした衝撃であった。夜、すこし市内を散策したが、看板はトタンやネオン、バックリットやチャンネル文字といったものを飛び越え、いきなりデジタルサイネージが普及している。これもこの界隈の街の歴史が浅い証拠なのであろう。
 12日(日)は午前中、常州市内の常州織田貿易有限公司を視察、帆布製品縫製加工企業で設備ではミシン、ウエルダー、ハトメ機などが揃いほぼ日本のテント企業と一緒である。特筆すべきは作業場が整理整頓され、綺麗な環境で作業をされていること。作業場の入り口には靴にビニール袋を被せる機械が設置され、場内はゴミ一つない環境が保たれていた。次号で詳しく書くが、中国の企業には日本イズムが浸透、これが中国経済、特に製造業の根幹となっているといっても過言ではなく、政治的対立とは別に経済ではしっかり結びついていると感じた。
 この日の企業訪問はこれで終わり。その後は浙江省海寧市にある皮革城へ向かう。ここは正式名称を「海寧中国皮革城」といい、中国最大規模の皮革の専門市場である。城内は「皮革服装」「バッグ」「毛皮」など各エリアに分けられており、1450社以上の企業が出店しているという。ただ、革製品のブランド名やコーポレートマークが欧米企業のものにと極似しているなど首を傾げるところも多い。省、国から重点市場として位置づけられているそうであるが、このあたりが中国に「?」マークを付けてしまう理由でもある。
 この日の宿泊は、皮革城から車で5分程度の海寧市の新市街地にあるホテル。周りはまだ開発途中で、商業施設も少ない。13日は4社の企業訪問があるのでこの日は大人しく就寝する。
上海心征商貿易有限公司  上海心征商貿易有限公司内加工作業
BRT  中国・地方都市の交通機関にBRT
海寧中国皮革城 海寧中国皮革城

 

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