産繊新聞社

7月2日(駅舎と市場アーケード視察)

7月2日(駅舎と市場アーケード視察)

宿泊したホテルの直ぐそばに釜田市場(プジョンシジャン)がある。出発(9時)まで時間があったので、活気がある市場の中を歩いてみた。ここは、釜山市内でいちばん大きい市場で、新鮮な野菜や水産物、乾物、また食器や衣類まで何でも取り揃う。寄りはしなかったが高麗人参も安く手に入る市場と聞いた。歩いてみるととにかく広い。また、路地が網目のように走っていてまるで巨大迷路のようである。売っているものも韓国らしい。にんにく、唐辛子、獅子唐、クジラの肉のかたまり(後で聞いたがイルカ)、肉の塊や牛、豚、鶏の内臓、魚はスケトウダラやエイ。なかなか日本ではお目にかかれない。値段に二度びっくり。ブルコギ用牛肉600g(一塊)で4000ウォン(0.07円換算=270円)、お土産に買った韓国のりが9パックで2000ウォン(140円)。とにかく安い。初日に行った世界市場と違って観光地化されておらず、歩くだけで韓国のリアルな食文化がわかって楽しい。
釜田市場を歩いていて興味深いことがあった。この市場は常設の店舗のほかに街路に露店が立ち並ぶことで構成される市場領域が存在していて、これらが複合されることでできあがっていることである。常設店舗と路面店舗の出店手数料負担割合はどうなっているのか、組合はあるのか、など疑問に思うことも多々あったが、初日の世界市場同様、韓国らしさを感じた。ちなみにこの釜田市場には多くのパラソルや軒先テント、オーニングが使われていて昭和の香りも漂うが、一部に膜構造のアーケードが架けられている(タイガーコーポレーション施工)。
釜田市場アーケード 釜田市場アーケード
市場の魚屋 エイが並ぶ市場の魚屋
市場中央 市場中央の膜

午前9時、ホテルを出発、韓国・釜山市内の膜構造物視察目的に、釜山都市鉄道4号線の終着駅・安平(アンピョン)の駅舎へ向かう。釜山にはこのほかに3つの地下鉄が走っているが、この路線は前年3月に竣工したばかり。日本で言えば大阪のニュートラムや東京のゆりかもめにあたる新交通システムである。ホテルから20分車を走らせると、そこは緑豊かな田舎町。田んぼと畑の農村であるが、この都市鉄道4号線の開通で開発が進みだし近くはマンション建設が進んでいる。安平駅はタイガーコーポレーションがはじめて施工した膜構造駅舎で、当日、忙しい中ソウルより同社鄭淇洪(ジュン・ギホン)部長が駆けつけてくれ、施設を案内してくれた。3500㎡のテフロン膜屋根、上から見ると少し魚の形に似ている構造である。膜の透光性という特長から駅舎内は明るい。鄭部長によると韓国国内でも膜構造の駅舎が今注目されていて、これから期待される分野だといわれていた。駅舎を中から見学していると鄭部長の知り合いだったのか、釜山都市鉄道の金氏が安平駅の先にある車輌ターミナル(一般の人は入れない)の鉄道関連展示施設を見せてくれるという。映像を使ったシミュレーション運転や鉄道の歴史、車輌が展示されていて、それなりに楽しめた。鄭部長は仕事があるとのことで安平駅で別れ昼食へ。海雲台近く、海辺の食堂で生きたタコやユムシ、貝、ひらめなど存分に堪能、その後買い物を楽しみ、午後5時10分の飛行機で帰国した。
2泊3日と短い時間であったが、韓国のトレンドを知る貴重な経験をすることができた。特に看板の傾向は、省エネ性が求められる日本でも気になるところ。また、道路利用の自由化も今後テントの普及には不可欠なものである。膜構造に関しては商店街アーケードや駅舎のほか、産業廃棄物施設への空気膜構造が展開されているとのことで、消防法、建築基準法が厳しい日本からみると羨ましさを感じる。こうした法律の一層の規制緩和を促すためにも韓国の事例は貴重なものとなるように思えた。
安平駅の膜構造 安平駅舎の膜構造

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